米大学の卒業率が低いわけまず、アメリカの大学の上位校の卒業率を見るとほとんどが90%以上、つまり日本の大学とあまりかわらないと思う。ということはそういう大学に 入るような人にとっては卒業自体はさほど難しくないのだと思う。 問題なのは中位校以下の学校。ヘタをすると卒業率が50%を割っていたりする。 たぶん日本の人はこれを見てアメリカの大学は卒業が大変と言っているのだろうが、 これには日本にはないアメリカの大学なりの事情というのがある。 アメリカの場合、特に州立の中位校以下は教育を受ける機会がなかった人に 教育の(敗者復活の)機会を与えるのという使命がある。 そもそも教育を受ける機会がなかったということは(あえてドライに言い切ると) いわゆる学校の勉強というものをこなす基礎ができていない場合が多い。 そういう人たちにも門戸を開いてとりあえず受け入れるというのは アメリカの度量の広さ故だろうが、故にそういった事情で卒業に至る人は少ない。 これは決してプログラムの内容的に卒業が大変だからではなく、 卒業できる可能性が低い人も受け入れているという事情があるからなのだ。 自分が通った学校の一つはまさにこのような大学であったが、授業内容は 日本の大学と比べるとかなり初歩的なものであった。 そういったアメリカの大学が明らかに日本の大学のそれとは違った使命を になっているというの別の面から示しているのが、在校生の平均年齢だ。 日本の大学はどこも21歳前後だと思うが、自分が通っていたその学校は 学生の平均年齢が26歳であった。 こういった事情を知らずに単純に日本の尺度をそのままあてはめて比較すると 卒業率的にはたしかに大変ということになるが、そもそも比較すること自体に 無理があるのだ。 ←ブログ内フリーページの留学ネタリンク集。 各フリーページの簡単な説明つき。 ブログHOMEに戻る ジャンル別一覧
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